[記事] パラリンピック

ゴールボール日本代表、男女共に世界選手権出場決定!~ゴールボールアジア太平洋チャンピオンシップレポート~

タイの選手からの鋭い投球を受け止める男子日本代表センター・川嶋選手

 11月11日~17日の七日間、北京郊外にある中国障害者スポーツセンターでIBSA主催ゴールボールアジア太平洋チャンピオンシップが行われ、ゴールボール日本代表は男女共に銀メダルを獲得。アジア太平洋地域から6カ国10チームが出場した今大会では目標としていた金メダル獲得には一歩及ばなかったものの、2014年6月にフィンランドで開催されるIBSA主催ゴールボール世界選手権大会へ男女共に出場することが確定した。男子日本代表のアジア選手権を経由し、出場者を決める形式での世界選手権出場は日本ゴールボール史上初。

決勝の相手は超強豪国の中国。試合開始直前、江黒ヘッドコーチの言葉に耳を傾ける浦田選手、安達選手

 男子日本代表は2008年の北京パラリンピック王者である中国や世界選手権、パラリンピックで常に上位に位置してきたイランが存在するアジアのフィールドで、大混戦の末に予選を一位で通過。準決勝でオーストラリアを下し、待ち望んだ“アジアナンバーワン”を賭けた決勝戦では予選で僅差で勝利したイランに14-4のコールド負けになるという“勝利で得られること”と“敗北で得られること”の両者を味わった意味深い大会となった。

 予選を二位で通過し、準決勝でイランに勝利した女子日本代表は決勝で中国と対戦。【去年の→削除】ロンドンパラリンピック決勝と同じカードでの対戦となるも、日本の特性であるチームワークを活かした攻撃は鍛え抜かれた中国の高い技術力を破れずエクストラスロー(※1)に突入。浦田、小宮、安達の順に投球するも、狙い澄ましたボールは二度もゴールを僅かに反れ今回はライバルに勝利を渡す形となった。

 世界選手権にはヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカの四つの地域での予選会を勝ち進んだ男子16チーム、女子12チームが出場し、その中の上位三組が2016年のリオデジャネイロパラリンピックへの出場権を最も早く獲得する。コロラドのユース世界選手権での優勝、クアラルンプールのアジアンユースパラゲームスでの銅メダル獲得、そして今回の銀メダル獲得と勢いに乗る男子チームが初のパラリンピック出場を決めるか。ロンドンパラリンピック覇者である女子チームがさらに高めたチームワークでもう一度、世界最高峰の舞台に立つことが出来るか。

ゴールボール日本代表にとって、フィンランドでの世界選手権は彼らの“真価”を問われるものとなりそうだ。

※LIVEonWIRE_Journalでは今回の記事に引き続き、大会ハイライト記事を掲載予定。こちらも併せてご覧ください。

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【IBSAゴールボールアジア太平洋チャンピオンシップ最終結果】

【男子】
優勝:イラン
準優勝:日本
3位:中国
4位:オーストラリア
5位:タイ
6位:モンゴル

【女子】
優勝:中国
準優勝:日本
3位:イラン
4位:オーストラリア

【世界選手権出場決定】
【男子(二組)】
イラン・日本

【女子(一組)】
イラン(※2)

※1:延長戦でも勝負が決まらなかった場合に行われる特殊ルール。通常三人で守るゴールを一人で守り、それに対して相手がゴール投球する。それを敵味方交互に入れ替わり行い、点数の多かった方が勝利するという言わばサッカーのPKのようなもの。

※2:日本と中国はロンドンパラリンピックでメダルを獲得しているので既に世界選手権への出場が決定。これにより次点であるイランが繰り上がり、世界選手権出場となった。